9.7. 進化との関連 : イヌの系統樹
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人類は約1万5000年前に東アジアで現代のオオカミとイヌの共通祖先であるイヌの原種と共同生活を送るようになった
人類が地理的に隔離された集落に定住するようになると、イヌの集団も他の集団と隔離されて近親交配するようになった
各々の集落の人々は、必要性に応じて別個の形質をもつイヌを選ぶようになった
イヌの進化に関する理解は完全なゲノム配列を決定したことにより飛躍的に進歩した
イヌの系統図には一連の明確な分岐点が含まれることが示されている
各々の分岐では、具体的に求められる形質を備えた個体が人為的な選抜により遺伝的に区別される新たな個体群として作り出されたことを意味している
イヌの系統樹では、オオカミに最も近縁で最も祖先に近い品種が、アジアのチャイニーズ・シャーペイや秋田犬であることが示されている
次の遺伝的分岐では、アフリカ(バセニー)、北極(アラスカ・マラミュートとシベリアンハスキー)、中東(アフガン・ハウンド)の各地に明確に区別できる品種が育種されている
残りの品種は主としてヨーロッパの犬の祖先となり、遺伝的構成位により番犬(ロットワイラーなど)、牧畜犬(さまざまな牧羊犬)、猟犬(ゴールデン・レトリーバーやビーグルなど)に分類することができる
管理された交配実験を繰り返さなくても、遺伝的分析に基づく新たな技術を用いることにより遺伝的および進化的に重要な課題に対して解答が得られるようになった